管理栄養士からのメッセージ
今年も残りわずかとなりました。何かとお忙しいことと存じます。
さて、食材は鮮度や質の良いものは薄味でも美味しく頂けます。上手に選んでみましょう。
年末年始は来客も多くなることと思います。ご馳走の食べ過ぎや飲み過ぎに注意致しましょう。
それではよいお年をお迎え下さい。
管理栄養士が考える、
透析の患者様向けのレシピをご紹介しています。
今年も残りわずかとなりました。何かとお忙しいことと存じます。
さて、食材は鮮度や質の良いものは薄味でも美味しく頂けます。上手に選んでみましょう。
年末年始は来客も多くなることと思います。ご馳走の食べ過ぎや飲み過ぎに注意致しましょう。
それではよいお年をお迎え下さい。
晩秋に入り、鍋料理の美味しい季節となりました。お好みの食材を適量揃えましょう。だしを利かせ少量のポン酢で頂く水炊きやしゃぶしゃぶ、だし入り味噌味(魚貝の鍋など)、しょうゆ味(鴨鍋など)や鶏ガラにんにく唐辛子入り(豚肉やもつ鍋など)など美味しい工夫をしてみては如何でしょう。雑炊は控えましょう。麺類を煮込むことも避けましょう。煮汁に残っているカリウムを含んでしまいます。
カロリーの足りない患者様は、バランスよく具だくさんに致しましょう。鍋料理は食べやすくついつい箸がすすみがちになりますので、カロリーを摂り過ぎの患者様は量を控えめに致しましょう。一人用鍋を利用するのも良いでしょう。
味覚の秋の季節になりました。芋、栗、南瓜や果物にはカリウムが多く含まれておりますので、極力控えめに頂きましょう。
例えば、皮むき栗(中サイズ)3個で約60gには、カリウム量が350㎎含まれております。カリウム1日摂取量上限の約20%になってしまいます。リンゴ小サイズ1/3個で約60gのカリウム量は66㎎となっております。なお、柿1個200gでカリウムは340㎎含まれております。カリウム量350㎎は、例えば野菜では茹でブロッコリー200gに相当致します。
栗はゆでこぼしてもカリウムは減りません。栗100g中500㎎のカリウムが含まれています。芋類はさつま芋、大和芋、じねんじょや里芋もカリウムが多量に含まれております。気をつけましょう。
血中リンの数値が適正値になった患者様の食事指導の1例を示します。
■患者様F氏(男性60歳代、透析歴9年)におかれまして、現在就労現役でございます。 月、水、土曜の透析、1回/2週の血液検査が2日空きの土曜日になります。 検査結果では、リンの数値が6.8~7.9㎎/dlでした。 患者様は「金曜日に宴会があるからリンが高い。」とおっしゃっていました。 なお、夕食代わりに菓子パンを召し上がっておりました。 コンビニの総菜パン(ツナ、卵、マヨネーズ入りやピーナッツバター入り)、アップルパイ(大好物)、フランクフルトドッグ(スライスチーズ入り)、あんパンやサンドウィッチ(ハムやチーズ入り)などでございます。 菓子類や菓子パンには多種の添加物が含まれております。 食品添加物にはリン化合物が多く含まれております。 少しでもリンの数値を下げるため、菓子パンをおにぎりに換えてみるよう指導致しました。 その結果、リンの数値が6.8㎎/dlから5.9㎎/dlとやっと落ち着いて参りました。 今後とも今の食生活を続けられますようサポートしたいと思います。
生後8カ月程の羊肉をラム肉と言います。他の肉に比べ、ラム肉は透析患者様に不足がちな「カルニチン」が多く含まれております。 カルニチンは脂肪代謝や造血に必要でございます。ラム肉は低カロリーであり、不飽和脂肪酸(コレステロールを下げる)も豊富に含まれております。 質の良いラムは臭みもなく焼き肉などにお勧めでございます。
<ひと口メモ>
純度の高いチョコレートは、ポリフェノールやテオブロミンが多く含まれ、疲労回復に効果があります。 菓子類のチョコレートは適切ではありません。板チョコが適していると思います。夏バテ解消には一日15g程を毎日食べてみましょう。
7月中旬に入りことのほか猛暑が続きますが、患者の皆さま体調は如何でございますか。気温に比例して発汗量は多くなります。その結果、透析間の体重増加量も少なくなります。ドライウェイトよりも低い体重で来院される患者様もおられます。過剰な除水はまれに脱水症や熱中症を引き起こす恐れもございます。飲水量を調整する場合は医師に相談致しましょう。
市販の透析食献立本としては、次の2冊をおすすめしております。
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