管理栄養士が考える、
透析の患者様向けのレシピをご紹介しています。

おせち料理

2018.1

　新年あけましておめでとうございます。患者様やご家族の皆さまにとって、今年も健やかな一年でありますことを願っております。本年もどうかよろしくお願い申し上げます。

　重箱や豆皿に縁起の良い品々を配し、小鉢にはおめでたい魚である鯛の昆布〆を盛りました。

総重量	エネルギー	蛋白質	リン	カリウム	食塩相当量
450g	601Kcal	26.6g	338mg	666mg	2.5g

＜鯛の昆布〆＞

出汁昆布をキッチンペーパーでふきとり、塩をした鯛をのせ昆布ではさんで〆る。ラップで包み一晩寝かせ、鯛を薄切りにする。小鉢に盛る。

＜伊達巻＞

皮をむいて背ワタをとったエビをざく切りにする。フードプロセッサーで荒めに混ぜる。合わせた調味料とボールでとき混ぜた卵液をエビに加え、プロセッサーで混ぜ、とろっとした状態にする。

　焼き型バットにシートを敷き、上記のものを流し込む。180℃のオーブンで約25分焼く。竹串に何もつかなければオーブンから取り出す。

　すぐにクッキングシートごと型から取り出し少し冷ます。焼き目を下にして鬼すだれにのせ手前から巻いていく。ラップをかけたまま冷ます。等分に切る。

＜松風焼き＞

鶏ミンチ肉の半量を弱火にかけた鍋でパラパラに煎り煮する。

　フードプロセッサーに荒熱がとれたミンチ肉と他の材料を加えてまぜる。

　油を塗った流し箱に種を入れ、平らにしてケシの実をふる。220℃のオーブンで約10分焼く。缶のまま荒熱をとる。取り出し、冷めたら等分する。

＜菊花かぶら＞

小かぶの皮をむき、へたを下にしてまな板に置く。かぶを割りばしではさみ、縦横に細かく切り目を入れる。裏返して2センチ角に切る。塩水にしばらく浸けておく。しんなりしたら水洗いし、つぶさないようゆっくり絞る。

　煮切って冷ました調味酢をジッパーつきの保存袋に入れ、出汁昆布、唐辛子とかぶを加えて空気を抜き一晩寝かせる。

＜たたき牛房＞

午房はブラシで皮を洗い落とし、麺棒でたたく。4cmの長さに切り揃え縦に四つ割りし、酢水に浸ける。水切りして沸騰した湯でしっかりゆがき水にとる。

　水気をしっかりとり、合わせた調味料で和える。

＜金柑甘露煮＞

金柑は一晩水に浸ける。へたの周りを爪楊枝で数か所穴をあけ、たっぷりの湯でゆがく。ざるにあけ、水に浸ける。

　分量の水に、水切りした金柑と砂糖を加え、落し蓋をして弱火で煮詰める。

＜焼き餅の雑煮＞

2017・元旦のレシピ参照

＜羊羹＞

水に入れた粉寒天を火にかけ煮溶かし、砂糖を加えて更に煮る。こしあんを加えて、弱火で混ぜながら煮詰める。

　湯少々で溶かした抹茶を（もう一方は食紅を）あんに加え、ゆっくり混ぜ合わせ火からおろす。

　流し箱を水で濡らし、あんを流し込み荒熱をとる。冷蔵庫で冷やして固める。

　（今回、白あんは白花豆を使用）

	エネルギー	蛋白質	リン	カリウム	食塩相当量
鯛の昆布〆	28Kcal	4.1g	44mg	88mg	0.3g
伊達巻	61Kcal	3.7g	56mg	43mg	0.2g
松風焼き	81Kcal	7.3g	46mg	106mg	0.4g
菊花かぶら	17Kcal	1.0g	11mg	80mg	0.08g
たたき牛房	31Kcal	0.9g	26mg	57mg	0.1g
金柑甘露煮	40Kcal	0g	10mg	25mg	0g
雑煮	269Kcal	7.4g	121mg	253mg	1.3g
羊羹（二色）	70Kcal	1.9g	25mg	13mg	0g