今回は、咀嚼(そしゃく)と嚥下(えんげ)についてお話致します。ご高齢の患者様の中には、比較的お元気な方でも咀嚼と嚥下の能力が低下してくることがございます。
90歳代独居男性の例です。食事や間食は用意されたものは全て召し上がっている患者様です。最近BUN・Pの数値が以前より低下が見られましたので、ケアマネージャーに問い合わせました。焼き魚の切り身はしがんで口から出してしまう、大きめの野菜の煮物は噛み切れずに残してしまうと報告がございました。
その対策として、副菜を刻みにして御飯を柔らかめに炊いて頂くように致しました。調理する方により刻み方も色々で、患者様に最適な食事形態を準備するのがむつかしい状態でございます。副菜を柔らか食(ソフト食)へと切り替えを考慮致しました。柔らか食は刻み食よりは見た目も良く、高圧高温で柔らかく調理されたレトルト食品や冷凍総菜としても販売されております。患者様の状態に合わせて、咀嚼しやすく、飲み込みやすいものへと食事形態を変えていきましょう。
今回の試みの結果を追ってお知らせ致します。